― Instagramの「AIコンテンツ」ラベルが投稿に付く理由 ―
「え、これAIで作ってないのに…」
いつものようにスマホで撮った風景やお店の様子をInstagramに投稿しただけなのに、投稿の左上に『AIコンテンツ』の表示が!
生成AIなんて使っていないはずなのに、なぜか”AIコンテンツ”扱いされている…。
そんな経験はありませんか?
「お客様に不誠実な印象を与えてしまうのでは」と不安になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで今回は、このラベルが表示される本当の仕組みと、慌てなくていい理由についてお伝えします。
そもそも『AIコンテンツ』が「見える人」と「見えない人」がいる
このラベル機能は、アプリの一斉配信ではなく、Meta側からアカウントごとに少しずつ展開される「ロールアウト」という方式で広がってきました。
2024年5月に「Made with AI」という名前でスタートし、同年7月には「AIで作っていないのにラベルが付く」という声を受けて、今の「AIコンテンツ」という表記に変更されました。
つまり、2024年夏以降にアップデートされたInstagramアプリを使っている方であれば、すでにこの表示の対象になっていると考えてください。
言い方を替えると、今まで気がついていなかった方はずっとアプリをアップデートしていないということになります。不便さを感じないとそのままの方も多いようですが、Instagramの配信担当者であれば、投稿がどのように表示されているのか知るためにも定期的なアップデートは行っておきましょう。
ちなみに、なぜMetaがこれほど急いでラベル対応を進めたのかというと、EUの「AI法」でAI生成コンテンツの表示が義務付けられたことに加え、2024年が世界各国で大型選挙が集中する年で、偽情報対策への社会的な要請が一気に高まったことが背景にあると言われています。
Instagramは日本国内だけでなく世界に向けて発信されるサービスのため、日本でお店を営んでいても、このルールと無関係ではいられないのです。
「がっつりAIを使った時だけ」ではない、という落とし穴
このラベルは、生成AIで画像を丸ごと作った場合だけに付くわけではありません。
実は、スマホのナイトモードやAI手ぶれ補正、美肌・背景ぼかし機能、PhotoshopやCanvaの「生成塗りつぶし」「オブジェクト消去」といった、普段何気なく使っている編集機能にも、業界標準のAI利用の記録 (メタデータ) が残ることがあります。
Instagram側のシステムはそれを自動的に検知してラベルを付けているため、「加工した覚えはあるけれど、AIを使った意識はない」という投稿にも表示されることがある、というのが実情です。
残念ながら画像のプロパティを見ても記録は表示されません。
※ 業界標準規格の「C2PA(Content Credentials)」という仕組みで確認する方法はあります。
表示されても、慌てないで
このラベルは自動で付与されるため、投稿画面のボタン一つで消すことはできません。
どうしても外したい場合は、投稿を一度削除し、AI系の編集機能を使わずに撮り直して再投稿するしかありません。
しかし、そうすると「いいね」やコメントも一緒に失われるのでむやみに削除はしたくないですよね。
目立たなくするには、音楽を挿入することをおすすめします。曲名表示と入れ替わりながら表示されるので、常に”AIコンテンツ”と表示されなくなります。
そして今後に向けて、撮影前にカメラのナイトモードやAI補正機能をオフにしておく、「どの編集機能なら使う・使わない」を自分の中でざっくり決めておく、といった予防策の方が現実的です。
投稿時の確認も
念のために投稿時のオペレーションも確認しておきましょう。
投稿時に「AIラベルを追加」が誤って”ON”になっていないか確認してください。
デフォルトで”ON”になっていたり、多くの投稿がAIコンテンツとなっていたらプロフィールも確認しておきましょう。「AIクリエイター」と自動で認識されているかもしれません。
しかし、『AIコンテンツ』ラベルは「嘘をついている」という意味ではなく、あくまで技術的な検知結果を知らせた表示です。
ラベルの有無に一喜一憂するよりも、これまで通り、お店の日常やお客様との関わりを自然に発信し続けることこそが、信頼につながる一番の近道です。
今回の『AIコンテンツ』の仕組みを知っておくだけで、余計な不安を手放していただければ幸いです。
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